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校長室

2024.10.07

令和6年度10月全校朝礼 学校長講話 “A Sense of Purpose”(目的意識を持とう!)


今日から10月です。9月は記録的な残暑で本当に暑い日々が続きましたが、みなさん体調はいかがですか。そして「あつい!」といえば、先週土・日に行われた近校祭・文化祭、本当にお疲れさまでした。文化部の発表や展示、クラスでの研究発表やプレゼン、演奏や演技で、自分たちの思いをしっかり伝えることが出来ましたか。

まず、体育館でのステージです。吹奏楽部は毎年、趣向を凝らした内容で楽しませてくれますが、今年もとても楽しい演奏会でしたね。ダンス部は中・高ともにさすがの演技で、圧倒されました。ライトなどの演出にもこだわって、迫力のある舞台でした。また探Qの会の発表ではSDGsに楽しく取り組む様子がとてもよく伝わってきました。機材のトラブルなどもありましたが、生徒会や係の人たちが裏方として頑張ってくれました。

2日目、文化部の展示や発表は、日ごろから部員のみなさんが本当に生き生きとした活動している様子が伺えました。各クラスでは中高共、自分たちのテーマに一生懸命取り組み、ポスターにまとめて展示したり、体験コーナーで来場した人たちを楽しませてくれました。ただ単に調べるだけでなく自分たちの考えを「考察」としてまとめていましたね。

また高3生は模擬店で色々な食品を提供してくれました。仕入れから調理、販売、片付けまで大変だったと思います。PTA、同窓会OBの方々、食堂そして地域のキッチンカーも来ていただき、みんなで協力して作り上げた、本当に素晴らしい近校祭でした。

さあ10月になりました。朝晩は少し涼しくなり、爽やかな秋の気配を感じるOctoberです。勉強やスポーツ、読書や探究活動、何をするにも最適な季節。来週は中間試験も控えていますが、それが終ると中高共に2年生には、お楽しみの修学旅行が待っています。中3は大学見学ツアーも予定されています。それぞれ目的意識(A Sense of Purpose)をしっかりと持って、充実した内容にしていきましょう!

さて今日は、今年の夏休み8月14日から18日に開催された「ひろしまジュニア国際フォーラム」に参加した、高校1年1組の垰田さんと2年7組の植木さんが報告に来てくれています。垰田さん、植木さん、よろしくお願いします。

① まず、フォーラムに参加しようと思ったきっかけというか動機は何だったのですか。

植木:私は、国際関係に興味がありながらも知識が十分にありませんでした。そのため、核兵器などの複雑な問題に関することではありましたが、第1ステップとしてまずはより多くの人と英語で対話をし、理解を深め、自分の視野を広げたいと思い、参加しました。

垰田:被爆者4世として8月6日に広島で起こった悲劇を世界に発信していかなければならないと思いました。しかし、自分からの視点、広島からの視点だけではやっぱり自分の意見を主張するだけになり、内容が浅いものを世界に発信してしまうことになってしまうと思い、他国からの人々からの意見を取り入れる必要があると思いました。そんな時に、担任の先生から国際フォーラムっていう国際交流の場があるよ、と教えてもらい、チャンスだ!と参加しました。

② このひろしまジュニア国際フォーラムというのは、どのような大会でしたか?

植木:今回のフォーラムには計86名の高校生が参加しました。そのうち国外からは40名の参加者がおり、日本を含めた24カ国から高校生が集まって、5日間のプログラムを進めていくような形でした。
https://hiroshimaforpeace.com/hjif2024/hjif-declaration2024/

③ 2人が活動した内容(5日間で行ったこと)について、教えてください。どんなことを話し合ったのですか?

垰田:・初日から2日目にかけては歓迎会でペルーから来た留学生や三重のセント・ヨゼフ高校の生徒と話したり、小倉桂子さんの話を聞いてディスカッションをしました。またソフィア大学、順天堂大学、広島大学、上智大学などの教授から、全世界の核兵器廃絶するためには自分たちはどんなことができるか、提案できるか、という特別講義を受けました。私の班では平和と戦争という教科自体を作る、影響力の強いインターネットで戦争についての演説を広めるなどの意見が出ました。そして広島という数少ない被爆地として戦争の悲惨さを全世界に知ってもらうための話し合いを深め、「平和宣言」の原案を作成しました。

植木:3日目には、県外視察として平和記念資料館と宮島に行きました。戦争や核兵器の悲惨さを実感するとともに、他の参加者と交流を深めた一日でした。4日目には、「広島宣言」を確定させ、最終日の報告会に向けた準備を行い、5日目には参加者の意見を報告会で発表しました。

④ 二人が、このフォーラムの成果として生み出せたかな、と思うもの、またフォーラムを終えて、何か考えを深めたことなどはありましたか?

植木:私は異なる文化や視点を持った人達に出会い、これまでの自分には無かった考え方や知識を吸収しただけでなく、前よりも自分から発言することが出来るようになりました。正直、参加するまでは不安が強かったのですが、プログラムを終えた今は得られたものの方が多く、参加してよかったと心の底から思えています。なので、皆さんももし挑戦しようか迷っていることがあれば、恐れずに、一度チャレンジしてみてほしいです!

垰田:印象に残った言葉があって「核兵器が廃止されたからといって本当に平和になるのか」というミャンマーの人が言った言葉です。私達広島県民は、核兵器はダメ!廃絶しなければならないもの!と幼少期から教育されています。だから、核兵器は廃絶しないといけないという考えが染み付いてしまっているんです。でも私はミャンマー人の人の言葉を聞いて、確かに核兵器は抑止力として使われていて、いわば警察のような役割を果たしていると気づき、本当に核兵器を廃絶することが正義なのだろうかと考えるようになりました。このように、他国や他県の人からの言葉により自分の考え方を見直すこと、客観視することができるようになりました。

⑤ では、最後に、参加できなかった本校のみんなに伝えたいことはありますか?

植木:この研修でまとめた「ひろしまジュニア国際フォーラム2024 広島宣言」はウェブサイト上に載っています。これを読んでもらい、少しでも核兵器廃絶や平和構築に関わることに興味を持ってもらえればと思います。
https://hiroshimaforpeace.com/wp-content/uploads/2024/09/Hiroshima-Declaration2024.pdf

垰田:私はこの国際フォーラムの5日間、本当に楽しかったです。英語でのディスカッションや講話など初めての経験のため疲れましたが、プログラムが終わったあとにいろんな国の人とドンキに行ったり、ラーメン食べたり、コスプレしたりなど、たくさんの思い出を作ることができました!突然ホテル近くでダンスが始まるなんてこともありましたが(笑)当然私も参加しました。何の踊りか最後までわかりませんでしたけど。国際フォーラムに参加している人たちは本当に陽気で楽しい人が多いです。もし来年国際フォーラムに参加してみようかなと1ミリでも思っている人は、絶対に参加した方が良いです!最高の思い出になりますから!

垰田さん、植木さん、今日は色々と話してもらい有難うございました!拍手!

そしてもう1つ、来年3月に実施予定のカナダ・バンクーバー研修について再度お知らせします。すでに何度か案内はしていると思いますが、本当に素晴らしいプログラムです。ですから12月のGSPに参加する生徒はもちろん、今日の垰田さんや植木さんの話を聞いて、自分から一歩踏み出して何かをやってみることの素晴らしさを実感できた人は、ぜひ参加してほしいと思います。目的意識とやる気さえあれば、少しくらい英語が出来なくても大丈夫です。みなさんの中学、高校時代は一度しかありません。迷っている人はまだ大丈夫なので、ぜひ英語科の石井先生のところに相談に行ってください。もちろん校長室にも大歓迎です!

さあ10月は「勉強の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」そして「チャレンジの秋」!それぞれ自分なりの秋をしっかりと充実させていきましょう!

Aim for a Higher Level!!

投稿者 : devadmin

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