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校長室

2025.01.31

令和6年度 1月全校朝礼 学校長講話 “Graduates:卒業生”

今週は寒い日が続いていています。みなさん、元気ですか。1月31日は毎年、高校3年生が在校生のみなさんと一緒に登校する最後の日になります。2月以降も高3生は国公立大学の二次試験対策や近畿大学の入学前講座などで登校しますが、中学生も含めて全体で一緒に集まる機会はもうありません。少し寂しくはなりますが、高3生はこれからも3月半ばまで厳しい入試が続いたり、大学に提出する課題や事前学習、TOEICなどの資格試験などもあり、まだまだ大変です。

そんな受験生のみなさんへのアドバイスは、私がいつも言っている「平常心!」です。とにかく普段の実力が発揮できるように、リラックスした気持ちを大切にして学習や受験本番に臨んでください。在校生、教職員含め1000人以上で応援していますよ!

さて今日はまず、先日本校を尋ねてくれた卒業生から聞いたお話です。彼は私がまだ担任をし英語の授業を受け持っていた20年くらい前の卒業生で、みなさんの大先輩です。実は彼は広島県の公務員だったのですが、かねてから大好きだったコーヒーを生業とするため転職し、自分のお店を開業しました。近大坂を下りて右に行くとすぐある「Momiji Coffee」という珈琲店です。

その彼が話してくれたのは、今年に入ってすぐの1月8日のこと。始業式の次の日です。あの日は夜半から雪が降り、朝には積もって路面も凍結していましたね。歩道も凍っていたのでしょう。Momiji Coffeeのお店の前あたりで、一人のお年寄りが滑って転倒し、動けなくなっていたそうです。卒業生の彼が着いたときには、もう何人かの大人が心配そうに周りにいたそうですが、真っ先に声をかけて介護してくれたのは登校途中の本校の生徒だったのです。

その後、卒業生がその方をお店の中に運びこみ救急車を呼んだそうですが、彼が言うには、寒い中ケガをして動けなくなっているお年寄りに寄り添ってくれた本校の生徒を、ぜひ褒めてやってほしい。卒業生としても誇りに思っています、とのことでした。そしてつい先日、そのケガをしたお年寄りが快復されてお店に立ち寄り、お礼を言ってくださったそうです。あのときはバタバタしていたので生徒に名前を聞きそびれたのだが、もし誰か分かれば、ぜひ校長先生からもねぎらってほしいとのこと。

ケガをして困っている人に付き添って介護してくれたという本校生の話を、それも私が直接教えたことのある卒業生がその後を引き継いで救急車などの援助を行い、そのケガをした方も元気になられたという話を聴くことが出来たのは、本当に嬉しいことでした。もし「それは自分です」という生徒がいたら、ぜひ校長室へ知らせに来てくださいね。私からもお礼を言いたいと思います!

今日はもう1つ、もうすぐ完成する西高屋駅の新しい駅舎とその中にオープンする予定の「高屋情報ラウンジ」について話します。長かった西高屋駅の工事もようやく終盤を迎え、3月のオープンに向けて駅舎の内装やロータリーの整備が進んでいます。当初から東広島市役所の方々や近大工学部の学生さんと一緒に企画に参画してくれた本校生徒にとっても、いよいよ開設の日が近づいてきており、本当に楽しみですね。

その高屋情報ラウンジの名称が、先日「あったかや」に決まりました。そしてそのロゴマークをデザインしてくれたのが本校高校3年生で美術部の吉田麻紗(よしだ あさ)さんです。

高屋の暖かいイメージを『お日様』の絵と「朱色」で表現し、「本」を開いた上に高屋神社にある「杉の木」を配置して「ぬくもり」を感じられるものにしたそうです。とても可愛いロゴマークで、今後みなさんがこの情報ラウンジを使っていく上で、いつもそばに寄り添ってくれそうな素敵なデザインだと思います。きっと西高屋駅を利用する地域のみなさんにも愛されるロゴマークになるでしょう。吉田さん、有難うございました。

今日はみなさんに、在校生と卒業生が一緒にケガ人を助けたというお話と、吉田さんがデザインした高屋情報ラウンジのロゴマークが、卒業生、そして地域の方々へも繋がっていくというお話をしました。このように今日で在校生と一旦お別れする高3生のみなさんも、卒業して社会人になってからも、ずっと本校の思い出と共に、近大東広島の卒業生(Graduates)だという誇りをもって暮らしていってほしいと思います。

さあ、明日から2月。一年で一番短い月です。節分(今年は2日)や立春(3日)も近いですが、まだまだ寒い日も続きます。高3の受験生は体調管理に努めてください。在校生は学年末試験も控えているのでインフルやコロナにならないよう、教室の換気や手洗いをしっかりと行って、年度の締めくくりに向けて取り組んでいきましょう。

投稿者 : devadmin

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