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校長室

2026.08.25

令和8年度 2学期始業式 「本当に好きなこと:Favorite Things」

長い夏休みが終わり、今日からまた授業や行事などの日常が戻ってきます。みなさん、夏休み中の生活はどうでしたか?まずはオープンスクールで大活躍してくれたKINKO All-Starsのみなさん、本当に有難うございました!みなさんのおかげでオープンスクールが大いに盛り上がり、来校された方々からも大好評でしたよ。

また部活や講習、学習合宿などに参加して頑張った人も多いと思います。地域の行事でボランティア活動をした人もいるでしょう。そしてこの夏に兄弟校の近大附属大阪校と一緒にオーストラリアの姉妹校へ海外研修に行った生徒には、またぜひその成果をお話ししてもらおうと思っています。

一方、この夏休み中に、熊本県では大地震による大きな被害が出ました。また千葉県では豪雨による浸水などの被害も出ています。被災された方々に心からお悔やみを申し上げると共に、一刻も早い復旧をお祈りしています。

さて今日は、私がこの夏休みの間にある研究大会に参加して、そこで聴いたお話について少し考えたいと思います。講師の方は人材育成会社の社長さんで、研修の内容は「令和時代の学校改革」についてのお話でした。様々な事例や改革のポイントを話される中で、その方は、現在の学校教育について少し疑問を投げかけておられました。

具体的には、以前は辛いことや少し嫌いなことでも我慢して頑張るように指導していた学校での教育が、今は「自分の好きなこと」ばかりを勧めるあまり、社会に出た時にちょっとしんどい思いをすると、すぐに辞めてしまうような我慢が出来ない人を育てているのではないか?という意見です。でも本当にそうなのでしょうか?

生徒のみなさんはこの意見を聞いてどう思いますか。私はちょっと違和感を覚えました。確かに将来の進路を考えるときにまず、自分の好きなこと楽しいことは何か?それを活かすにはどんな職業があるのか?と考えますよね。私たち教員も、そのように指導していると思います。保護者のみなさんも、きっと同じ思いで見守ってくれているでしょう。

中にはお家が商売をしているのでそれを引き継いでほしい、と思われているご家庭があるかもしれません。私もそうでした。私の祖父は兵庫県北部の田舎の農家から大阪の都会に出て、一代で米菓を作る会社を創設し、父はそれを引き継いで美味しいおかき・あられを作って商店やスーパーなどに卸売りをしていました。なのできっと私にもその会社を引き継いでほしいと考えていたに違いありません。

私は小さい時からそんな工場に隣接する家で育ち、学生時代は配達や販売の手伝いもしていたので、何となく将来はこの会社を引き継がないといけないのだろう、と思っていました。ですから大学受験を考えるときに、自分が好きな英語や海外文化を学ぶ学部ではなく、経済や経営学部といった会社で役立ちそうな社会学部系を選んだのです。商売の苦労は分かっていましたが、親の前で「英文学部に行きたい」という勇気がなかったのです。

しかしやはり英米文化の勉強を続けたくて、法学部に入学した後、経営法学の勉強をしながらも英語科の教職課程で教員免許を取り、親の反対を押し切って教員になりました。でも、そんな好きでなった教員ですが、実際に現場に立つと何かと苦労も多く、大学時代の親友に仕事のグチをこぼして弱音を吐いたこともありました。

でもその友人は私をこう励ましてくれました「おまえは自分の好きな、なりたい仕事に就いている、つまり自分の土俵の上で勝負しているのだから、少し辛いくらいで諦めるな!世の中には、土俵にも上がれない、つまり好きでない仕事でも頑張っている人はたくさんいるぞ。」目から鱗でした。そしてその通り、頑張ることが出来ましたし、今振り返っても苦労は忘れて、良い思い出ばかりが残っています。

そう、私たちが今、みなさんに「好きなこと」を勧めているのは、ここがポイントです。他人からすればすごくしんどいことでも、それが好きな人からすれば苦にならないかもしれない、つまり「本当に好きなこと」であれば少々辛くても乗り越えられるし、続けられるのではないか、ということです。

確かに時代は、昭和、平成、令和と移り変わっています。価値観や文化も変化してますが、それでもどんな仕事にも苦労はつきものです。ですから、であればなおさら、好きな仕事、楽しいと思える環境の中で苦労した方が良いと思いませんか?それは大きな苦労にはならないかもしれませんよ。最近すぐに転職する人たちは、まず就職の前段階の「好きなこと探し」で失敗しているのではないでしょうか。

そういう意味にいては、先ほど話した人材育成会社の社長さんが「最近の新入社員が、少しの苦労を我慢できずにすぐに辞めてしまうのは、学校教育のせいだ」と言われるのは、あながち間違いではないかもしれません。つまりみなさんが中学、高校時代に、少々しんどくても頑張って続けることが出来るくらい大好きなものを見つける手助けが、十分できなかった、ということになるからです。

でも好きなことを仕事に結びつけることはそう簡単に出来ることではありません。実際に社会に出て働くまで、その仕事がどれほど大変なものか分かりませんよね。なので最近は、大学1年生から様々な企業や会社を訪問体験が出来るオープン・カンパニーが増えているそうです。大学の研究でも同じことが言えますね。

ですから生徒のみなさんも、進路について考えるときは、まず自分が好きなことを思い描いて良いと思います。でもそこで止まらずに、それが本当に自分の将来の仕事につながることなのか、少しくらいの苦労をいとわず頑張れそうなのかも含めて、実際の学部での研究内容や会社の仕事を体験するようにしてください。

そういう意味でも、今みなさんが経験している探究活動やボランティア体験は、自分の将来を考える上でもとても有効な活動と言えます。ぜひこれからも積極的に色々なことにチャレンジして自分探しをしていきましょう!そして「最近の若者は~」なんて言われないように、大好きなものにこだわってほしいと思います。

さて今日は、8月8日の西高屋駅前で行われた「夏まつり」に参加したAll-Starsのみなさん中から高1年の五島さん、中学3年の渡邊さんと新出さんに来てもらっています。よろしくお願いします!

まずこのイベントに参加しようと思ったきっかけを教えてください。

  • 新出:私は小さい頃からお祭りが好きでいつか祭りに関連したなにかに挑戦してみたいなと思っていて、近校オールスターズで西高屋の祭りに参加できるという良い機会があったので、参加しようと思いました。
  • 渡邊:私の将来の夢が地域活性化に貢献することで、その第一歩として地域を盛り上げるお祭りに参加し、他の方と協力して企画や運営を実際にしてみようと思ったのがきっかけです。
  • 五島:去年、近高のオープンスクールに参加したときにオールスターズの存在を知り、生徒の皆さんが自主的にボランティア活動をしている姿を見て、私もこの学校に入学したら絶対にこのボランティアに参加したいと思ったことがきっかけです。

8月8日当日に向けて、準備してきたことは?

  • 渡邊:出店の内容やそれに関係する道具の準備・確認をしました。場所や各ブースの間取り準備物の調整についてはよく話し合ったと思います。

当日の役割は何でしたか?

  • 新出:チーズハットグを販売していて、注文を聞いたりしていました。
  • 渡邊:スーパーポール射的という、スーパーボールすくいと射的が合わさったゲームで射的の点数を数えていました。
  • 五島:保冷剤を作るところを担当し、主に来てくださったお客さんに保冷剤の作り方を説明しました。

当日までの準備で苦労したことはありましたか?

  • 新出:私はあまり苦労したことはなくてアイデア出しから当日までずっとわくわくして楽しかったです。
  • 五島:お客さんに喜んでもらうにはどのようにすればいいか考えたり、保冷剤のちょうどいい大きさや量、値段を考えるのに苦労しました

当日はどうでしたか?

  • 渡邊:たくさんの方がいらっしゃって、とても盛り上がっていました。想像を遥かに上回る来場者で、商品が売り切れるところもありました!
  • 新出:関わりのない人たちとも交流することができてとても楽しかったです。
  • 渡邊:普段関わりの少ない大学生や他校の生徒さんと関わることができたので、貴重な経験でした。
  • 五島:みんなで協力できて、スムーズにお店を運営することができてよかったです!

この活動を通して自分が成長できたなと思う点は、どんなところですか?

  • 新出:このイベントや活動に対して自主的に参加したいと思えるようになりました。

夏祭り以外にもこのような高屋でのイベントがあれば紹介してください。

  • 渡邊:今のところ10月頃にハロウィンイベントを行う予定です。

では最後に今回の夏祭りを通して、みなさんへのメッセージを!

  • 新出:活動を通して、とてもいい経験になったのでこうした活動に参加しようか迷っている人は、ぜひ一歩踏み出して参加してみてほしいです!
  • 渡邊:この活動を通して、たくさんの人と世代を超えてつながる楽しさを実感しました。たくさんのことを学ぶことができると思うので、ぜひ挑戦してみてください!
  • 五島:今回この活動を通して、みんなで協力して一つのことをやり遂げる楽しさを感じました。ぜひみなさんも、こうした活動に参加してみてください!

五島さん、渡邊さん、新出さんさん、ありがとうございました!(拍手!)

この夏まつりには、本校の生徒のみなさんもいろいろ協力してくれました。参加したAll-Starsやダンス部のみなさんは、イベントを盛り上げることに貢献しただけでなく、地域の活性化や問題点にも目を向けることが出来た、素晴らしい体験になったと思います。様々な方々と一緒に活動して大変だったと思いますが、本当によく頑張りましたね!

また高校3学年のみなさんにとっては、いよいよ受験が近づいてきます。共通テストの提出や推薦入試も始まります。でも焦らずに、この夏に行った「苦手科目の克服」や「受験校対策の学習」を通して自分を信じ、「平常心」で頑張っていきましょう。

そして今日はもう一つお知らせがあります。クラブ生にとって長年の懸案だった老朽化したグラウンドのテニスコートの横にあるクラブハウスの建て替えを、いよいよこの秋から実施することになりました!新しいクラブハウスは2階建てにし、女子にも利用してもらえるようにします。詳しい内容はまたお知らせしますので、楽しみにしてください!

さぁ、1か月後にはいよいよ近校祭(文化祭)が「瞬(またたき)~人生は一瞬、思い返せば青春~」のテーマの下、実施されます。まだまだ残暑も厳しく体調管理が大変ですが、みなさん頑張って準備をし、素晴らしい文化祭にしましょう。そしてこの2学期も充実した期間にしていきましょう!

投稿者 : devadmin

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