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校長室

2021.10.02

令和3年度10月 全校朝礼 “Pay Respect”

おはようございます。令和3年度10月の全校朝礼もリモートで行います。昨日で全国の緊急事態宣言やまん延防止重点措置は全て解除されましたが、ウイルスがそれを聞いて「じゃあ!」といなくなったりする訳ではないので、引き続き感染症対策をしっかりと行いながら生活し、クラブ活動も怪我に注意しながら段階的に再開してください。

さて昨日の近校祭(文化祭)、お疲れさまでした!例年とは違う形での実施でしたが、いかがでしたか。各クラスでの研究発表やプレゼンの成果はしっかりと出せましたか。自分の調べたことや言いたいことを、聞いている人に十分伝えることが出来ましたか。


実は自分が発表するよりも、友人がプレゼンするのをちゃんと聞いて、その内容に対して質問する方が難しかったのではありませんか? 私もいくつかのクラスを回って実際にみなさんのプレゼンを見たり聞いたりしました。そこで感じたことを少しお話ししましょう。

各クラス中高共に、自分たちのテーマを一生懸命調べて、上手にスライドを作り、しっかりとプレゼンしてくれました。人前で発表するのはたいへん勇気のいることです。みなさんとてもよく頑張っていたと思います。


次に発表する側では、「どれだけ自分の言いたいことが伝わったか」という点が大切です。もちろん一番大事なことはプレゼンの内容です。ただネットで調べたことを発表するだけでは決していいプレゼンとは言えません。そして「自分はこれを伝えたい!」の「これ」つまり「自分の意見」が聞いている人に伝わったかどうかがポイントです。
私はそれを知るバロメーターが「質問の数」ではないかと思うのです。プレゼンが終わった後で質問があるということは、それだけ聞き手に内容が伝わっており、さらにもっと興味持ち、深く知りたいと思うからこそ質問されるのです。どうでしょうか。みなさんのプレゼンには質問やコメントがありましたか。


また一方で、「良い聞き手」についても裏返しで同じことが言えます。つまり説明をしっかりと聞いて興味を持ち、さらに深く知りたいと思えばおのずと質問したくなります。逆にあまり感心しないのは、自分の発表の順番が来るまでは緊張して他のことが耳に入らず、終わったら気が抜けてまたうわの空という人です。
まとめて言うと、自分がプレゼンするときには、言いたいことをしっかりと伝えるために、大きな声で分かりやすく説明すること、そして聞き手の場合は、発表をしっかり聞き、その内容について興味を持って質問をする、ということですね。


こういった「お互いに敬意を払う」ということを英語で言うとPay Respectになります。この言葉“Pay respect!”は、私が若いころアメリカで海外研修をしていた時に、よく現地の先生が生徒に対して使っていました。
例えば、授業中に誰かが発言しているのに、友だちと違う話をして聞いていなかったりすると、先生からは「静かにしなさい」ではなく、この言葉“Pay respect!”が飛んできます。また注意をしてくれた人に対して、無視したりふてくされた態度をとったりすると、されに“Pay more respect!”と言われます。


誰に対しても「相手のことを思いやる気持ちを大切にしよう」という気持ちで言うこの言葉を、みなさんもぜひ覚えてください。そして実際に使ってみましょう。発言するときはPay Respectの前か後にPleaseを付ければ、なおいいですね。これは近畿大学の校訓である「人に愛される人、信頼される人、尊敬される人になろう。」にも通ずる、とても素敵なセリフだと思いませんか?

さあ10月は何をするにも最適な過ごしやすい季節ですが、朝晩はだんだん寒くなってきます。健康管理をしっかりと行いながら、「スポーツの秋」「読書の秋」「食欲の秋」そして中間試験も近づく「勉強の秋」! それぞれの秋を充実させていきましょう。
Aim for a Higher Level!!

投稿者 : devadmin

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