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校長室

2022.04.06

令和4年度 入学式 学校長式辞

ここ、うめの辺の地にも暖かな春の訪れを感じる今日の良き日に、PTA会長の濱岡 渉様をはじめPTA役員、保護者の方々のご臨席をいただき、入学式を挙行できますことに心から感謝をいたします。またコロナ禍でありながらも、ここ近畿大学工学部の体育館で感染症対策を行った上、こうしてみなさんと一緒に入学式を執り行うことが出来、本当に嬉しく思います。

新入生のみなさん。ただ今、中学校156名、高等学校240名の入学を許可しました。(今年度は中高合わせて全校生徒1121名の在籍になります。)改めて、近畿大学附属広島高等学校・中学校東広島校へのご入学おめでとうございます。在校生、教職員ともに、みなさんの入学を心待ちにしていました。今日から新たな学校生活が始まりますが、大きな夢と目標そして高い志を持ち、その実現に向けて一緒に頑張っていきましょう。

本校の母体である近畿大学は、初代総長の世耕弘一先生が1925年(大正14年)に創設された日本屈指の総合大学です。その近畿大学の附属高等学校・中学校となる本校は、平成8年の開校以来、4千人を超える卒業生を送り出してきました。未来志向の「実学教育」と「人格の陶冶」を建学の精神とし「人に 愛される人、信頼される人、尊敬される人 になろう」を校訓に、生徒、教職員が一体となり、教育活動に取り組んできました。地元地域からも信頼をいただき「近校」の名で親しまれています。卒業後の進路についても、9年連続で志願者数日本一の近畿大学をはじめ、地元の広島大学や難関国公立大学へも多数の実績を重ねています。

さて、そんな本校へ入学されるみなさんの「将来の夢」は何でしょうか。今、コロナ禍で困っている人たちを助けるためエッセンシャル・ワーカーになり社会に貢献したい、例えばお医者さんや看護師さんになって医療を支える、また警察官や弁護士になり治安を守る、他にもSE(システム・エンジニア)になり、ICTを駆使してより良い社会に変えていく、など一人ひとり様々な目標があると思います。でもまだ決まっていないという人がいるかもしれません。そんな人は、これからの近校での生活で、一緒に色々な経験を通して、しっかりと定めていきましょう。

ただ新型コロナウイルスが世界中で蔓延し、また今年に入ってからはロシアのウクライナへの軍事侵略があり、日本でも様々な影響が出ています。この大変な状況を乗り切って、みなさんがそれぞれの夢をかなえていくためには、自分なりに計画を立て、それに向かって取り組んで行かねばなりません。みなさんの中には少し不安な気持ちを持っている人もいるでしょう。

しかしそんな時にこそ、本校で私たち教職員や在校生のみんなと一緒に、前向きな気持ちで頑張ってほしいのです。そこで今日はみなさんには私のモットーである「より高いランクを目指そう!」‟Aim for a Higher Level!”についてお話ししたいと思います。

3年前に私が校長に就任した際、校訓以外に何か生徒の心に残る「近大東広島」を言葉で表すことを考えていました。私は英語科の教員ですから英語のフレーズにすることは決めていたのですが、イギリス人のフィリップス先生にも相談しながら試行錯誤を経てこのAim for a Higher Level!を作りました。それ以来、スピーチや挨拶の場で何度も言っていると、生徒のみなさんも自然と覚え、今では合言葉のように使ってくれるようになり、とても嬉しく感じています。新入生のみなさんもぜひ声に出し自分に向かって言ってみてください。元気の出る言葉ですよ!

そしてみなさんは一人ひとりが素晴らしい才能を持っています。その個性を生かしながら、それぞれの将来の目標に向かって進んでほしいと私は願っています。新課程が進む今年度は特に、これまで以上にICTを駆使し,探究活動をはじめSDGsをテーマにした様々な取り組みが必要になってきます。そのためにもぜひ「ナゼだろう?」「もっと知りたい!」といった「知的好奇心」‟Intellectual Curiosity“を持ち、さらに高いランクを目指してほしい、英語で言うとI want all of you to aim for your own higher level. と考えているのです。一緒に頑張っていきましょう!


保護者の皆様、本日はお子様のご入学、まことにおめでとうございます。本校では、生徒のみなさんがこれからの厳しい時代を生き抜くための資質や能力、そして確かな学力を身に付け、将来「グローバルリーダーとして活躍できる」ように育ってもらいたいと考えています。このグローバルという言葉は決して海外で仕事をする、という限定的な意味ではありません。自分の個性や才能を開花し、世界に向けて地元の広島や、延いては日本の素晴らしさを発信できる人材になってほしい、という願いです

そのためにも学校と家庭が協力し、お子様の成長を見守り、支援していくことが大切だと考えています。まだまだコロナウイルスの影響などで、今後も行事の変更などご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、生徒一人ひとりのかけがえのない素晴らしい3年または6年間になるように取り組んでまいります。ご理解とご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。

さあ、新入生のみなさん、みなさんは無限の可能性を秘めています。これから本校の一員として大きく成長してくれることを期待しています。新たな学校生活をスムーズにスタートし、みなさんが誇りを持って夢の実現に向けて邁進していくことを祈念して、式辞といたします。

Aim for a Higher Level2!

投稿者 : devadmin

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