ブログ

校長室

2022.10.31

令和4年度 11月全校朝礼 学校長講話 “History of KINDAI”

みなさん,おはようございます。朝晩がずいぶん冷え込むようになりました。日中との寒暖差が激しいので、体調管理には十分注意しましょう。まだまだコロナも心配です。教室の換気や手洗いなどをしっかりと行い、自分たちを守るようにしていきましょう。

さて先週、先々週と高校2年、中学2年、中学3年のみなさんは、修学旅行や大学見学に行ってきました。このような宿泊を伴う行事が予定通り行えるのは3年ぶりのことです。実施出来たことが当たり前だと考えずに、感謝の気持ちを持ちながらしっかりと振り返りをしてくださいね。

また11月は芸術鑑賞も予定されています。昨年は「音楽鑑賞」ということで三味線のスーパー軍団「あべや」さんの楽しい演奏聴きました。今年は「演劇」の年です。‟EDDIE”という作品を鑑賞します。私も今からとても楽しみにしています。一方では、高校3年生がいよいよ大学入試本番の時期を迎えます。体調を万全にして、ぜひ平常心で臨んでください。

毎年11月の朝礼では近畿大学についてお話をしています。それは近畿大学の創立記念日が11月5日だからです。今日はこの近畿大学の歴史について社会科・地歴公民科で教頭補佐兼企画広報部長の竹内先生にお話をして頂こうと思います。よろしくお願いします。

<竹内先生>
全校生徒のみなさん、おはようございます。竹内です。近畿大学は前身の大阪専門学校が誕生して2025年に創立100周年を迎えます。100年も続く大学学園を創られた世耕耕一先生とはどのような方なのか、近畿大学HPを見ながら、学んでみましょう。

世耕先生は和歌山県の小さな寒村に生まれ、高等小学校卒業までは首席を通す優秀な子どもであったが、経済的な理由で中学進学をあきらめざるを得ませんでした。当時の中学校は現代の高等学校にあたります。進学をあきらめ仕事をなさいますが、学問への思いは立ちがたく、苦労しで東京の英語学校に入学されます。そこでも車夫(人力車を引く仕事)をしながら学びつづけ、日本大学進学を果たされるのです。

(近畿大学ウェブサイトより)

卒業後世耕先生は、朝日新聞社に就職し、日本大学からドイツ留学の機会を得ます。世耕先生が留学していた時期のドイツは第一次世界大戦の敗戦後のハイパーインフレに苦しんでいるドイツを目の当たりにされるのです。世耕先生自身、ドイツ留学時代たびたび日本大学の山岡先生に当時の状況や支援のお願いの手紙を書かれています。

ドイツ留学を終えた世耕先生は「国民を飢えさせてはいけない」と政治家を志し、幾度の落選を乗り越え、衆議院議員に当選されます。その後30余年、権力の不正と戦う「反骨の政治家」として国民のために手腕をふるい続けられました。

第二次世界大戦後は、教科書にも登場する吉田茂内閣の内務政務次官として、戦争中に日本国内から回収された貴金属類の市場放出を計画し、敗戦後の国民生活の向上に尽くされます。この行動は時には命を狙われる危険もあったそうです。

その後、貧しさから一度は進学を断念した世耕先生は「学問が運命を開いてくれた」「学びたいものを学ばせたい」の言葉に表されるように近畿大学の創設に情熱を傾けられます。

(近畿大学ウェブサイトより)

今日私がみなさんに伝えたいことは、世耕先生も失敗や挫折に会うことがあったのですが、それを乗り越えることができたのは、世耕先生自身の強い信念と行動力、それをサポートする周りの人たちの存在もあったということです。校訓の人に愛され、信頼され、尊敬される人になろうということは、相手の人を愛し、信頼し、尊敬することがスタートになります。もっと簡単に言うと人を大切にする、人との出会い、人間関係を大切にする、ということに尽きると思います。

世耕先生の話を聞いて、これからの生活に意識できること、考えることをしてほしいと思います。
以上です。

<橋本校長>
今日は11月5日の創立記念日にちなんで「近畿大学の歴史」をテーマにしたお話をしてもらいました。これからも近畿大学の附属生として誇りと自信をもって、しっかりと学業や課外活動に励みましょう! 
                                 
Aim for a Higher Level!

投稿者 : devadmin

|

校長室