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校長室

2023.08.26

令和5年度 2学期始業式 学校長講話「Never-Mind Spirits:忘れ上手」

みなさん、長い夏休みが終わり、今日から約1カ月ぶりに授業や行事などの日常が戻ってきます。この休み中の生活はいかがでしたか。

2学期といえば高校3学年のみなさんはいよいよ受験が目前に迫ってきており、来月には共通テストの願書提出も控え、推薦入試も始まります。この夏に「苦手科目の克服」や「受験校対策の学習」はスムーズに出来ましたか?各科目、覚えることが多すぎてどこから手を付けていいか焦るばかりで、なかなか捗らないという人もいるでしょう。

そこで今日はNever-Mind Spiritsについてお話します。このNever mind!という言葉はどういう時に使いますか?「気にしなくていいよ。」という意味ですよね。ですから失敗やミスをした時に、「大丈夫!気にせずに頑張ろう!」という気持ちを込めて、部活や試合などでよく使われます。日本語の「ドンマイ!」はこれが語源です。(因みにDon’t mind!と英語で言っても通じませんので気を付けて(^^;)。)

ではNever-Mind Spirits、日本語にして「気にしなくていい精神」とはどういうことでしょう?ちょうど先週、ラジオ番組「武田鉄矢さん:今朝の三枚おろし」で取り上げておられましたが、『人は忘れ上手が成功の秘訣』だそうです。つまり嫌なこと、辛い事をすぐに忘れて、次に向かうことが出来る人ほどうまくいく。逆にいつまでもそのことを思い悩んでしまうと成功しない、ということです。

それを私なりに解釈するとNever-Mind Spiritsになりました。「気にしない精神」=「忘れ上手」というわけです。高3生だけでなく、みなさんはこれからたくさんのことを学び、覚えていかなければなりません。でも忘れてもいいことも多くあるのです。失敗やミスをしたり、イヤな思い出、恥ずかしい経験などは、勇気を持って忘れましょう!

そして前向きに覚えるべきことを記憶に留めてほしいのです。それは勉強の知識や技能だけでなく、美しい自然の景色を見たり、音楽や絵画などの芸術に感動した体験なども含みます。そうした素晴らしい経験は、さらに知識・技能の習得を加速させてくれる役割もあり、その結果として、次へのやる気と大きな元気にも繋がっていくのです。

さて今日はもう1つお知らせがあります。12月に実施を予定している「グローバル・スタディーズ・プログラム」の案内です。去年までは「エンパワーメント・プログラム」と呼んでいましたが、今年から名称も新たに、内容も進化させて実施します(12/19~12/23、約50名)。今日は昨年度に参加してくれた生徒が二人、代表で来てくれています。少しお話を聞いてみようと思います。高校2年5組:三谷さんと2年6組:小林くんです。よろしくお願いします。

① このプログラムへ参加のきっかけは?
三谷: 英語でコミュニケーションが取れたら、もっと色々楽しくなると思ったからです。
小林: 中学の時にも参加していて、とても楽しく、身になるものだと実感していたからです。
② どのようなプログラムでしたか?
三谷: SDGsや少子高齢化社会で生まれる様々な問題などについて、外国人の留学生のリーダー1人に生徒6人の7グループで、朝から夕方まで英語で話し合ったりプレゼンする5日間でした。
③ 最初から英語で話が出来ましたか?どう克服しましたか?
小林: 全く話せず、最初は黙っている方が長かったと思います。でも自分の意見を一言いうとそれを留学生のグループリーダーが丁寧に拾い上げてくれて、さらに膨らましてくれるので、どんどん喋れるようになりました。


④ プログラムを通じて、自分はどのように変化したと感じていますか?
三谷: 私も最初から最後まで「上手な」英語は話せなかったのですが、簡単な英語でも何とかコミュニケーションはとれます。英語で話すことに対してのハードルがかなり下がりました。大事なのはどれだけアタックできるかだと思います。
⑤ どんな人に参加してもらいたいですか?
小林: あまり英語が得意ではない、苦手で喋りたくない、先輩や留学生の人たちと話すのが不安だ、などどちらかというとマイナスイメージを持っている人に参加してほしいです。その不安はきっと解消されるし、終わった時の達成感や自分の成長度合いが大きくなるからです。
⑥ 参加を迷っている人へのメッセージを!
三谷: 絶対に損はしないし、単語しか話せないというレベルでも案外留学生の人たちは分かってくれます。少しでも興味があればぜひ参加してください!
小林: 本当に喋れないかどうかは、実際にやってみないと分かりません。とりあえずやってみよう、と勇気を持って一歩目を踏み出してほしいと思います!

三谷さん、小林くん、有難うございました。
みなさんもこのチャンスを利用して、ぜひグローバル感覚を身に着けてください!

今日は「忘れ上手」というお話からNever-Mind Spiritsを実践しようという内容とグローバル・スタディーズ・プログラムについてでした。高3生は受験に向けて、中高2年生は修学旅行、高1は近大のオープンキャンパス・ツアーも控えています。芸術鑑賞は10月末に、そして1か月後にはいよいよ近校祭(文化祭)が「DICE~頭脳をかけて」のテーマの下、本格実施されます。まだまだ残暑も厳しく体調管理が大変ですが、充実した2学期にしていきましょう!

投稿者 : devadmin

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