2024.01.09
令和5年度3学期始業式 学校長講話 “Never Change Your Aim!”
明けましておめでとうございます。今日から令和5年度3学期を始業します。そして令和6年(2024年)を迎えるにあたり、新年のご挨拶をいたします。3週間ほどあった冬休みが終わり、3学期が始まりました。しかし新年早々元旦の日に、能登半島周辺を震源とする大地震があり、これまでに多くの方々が、お亡くなりになったり、被災されて避難所で不自由な生活を余儀なくされています。生徒のみなさんの親戚やお知り合いで被災された方はおられないでしょうか。ご冥福をお祈りし、またお見舞い申し上げるとともに、一刻も早く日常の生活が取り戻せるように願っています。
さて、生徒のみなさんの年末、年始はいかがでしたか。私は終業式でお話ししたように、昨年は秋から体調を崩してあまり前向きな気持ちになれないことがありました。その後、手術をして元気になりましたが、その経験から何事も健康第一だと実感し、今年は何より健康に留意していこうと考えたのです。そしてお正月に父のお墓参りをした際に、普段はあまり信心深いとは言えない私が、「おみくじ」を引いて自分の健康運を占ってみました。
結果は「中吉」でした。内容は、【願望】誠意を以て事に当れば得る、から始まり、【待人】来たる、【失物】少々遅く出てくる、【旅行】、【商売】、【方角】、【学業】…と続き、12項目中最後から2番目の所に【病気】近々に快癒す、とありました。まぁもう治った病気のことを伺っても仕方ないとは思いましたが、今年新たに病気になっても大丈夫なのかな、とポジティブに考えることにしました。しかしそれよりそのおみくじの最初に書かれていた和歌とその説明を読んで、私は心を動かされたのです。
そこには古今和歌集から一つの和歌が書かれていました。
「昨日といい今日とくらして あすか川流れてはやき 月日なりけり」
その横に「月日の流れは大変早いが、物事は急にうまくいくものではない。強い意志を以て頑張れば、望みは達成できる。志を変える勿れ」という内容の解説も文語体で添えられていました。
これを読んで「なるほど、確かにそうだ。」と腑に落ちました。私自身が昨年2カ月間苦しんだ病も、何とか頑張り手を尽くすことで今元気になったことを考えると、妙に納得する内容でした。特に最後に書かれている「志を変える勿れ」という言葉は、ぜひ生徒のみなさんにと共有したい名言です。英語で言うと “Never change your aim!” 。
特にこれはこの冬休みの間も共通テストに向けて、休む間もなく勉強に励んできた高校3年生のみなさんに贈りたい一言です。直前の今が精神的にも一番しんどくて辛い時期ですが、みなさんの努力は必ず報われる時が来ます。今まで自分が行った学習は決して裏切りません。自分を信じて、ぜひ平常心で本番の試験に臨んでください。在校生のみなさんも先生方も、みんなで応援していますよ!
さあ、3学期は、高校3年生だけではなく、中学1年生から高校2年生のみなさんにとっても、年度のまとめ、集大成の学期になります。それぞれが年度初めに立てた「志を変えることなく」頑張ってください。また1月は本校としてもみなさんの後輩を迎えるための入学試験があります。この入試の際の自宅学習日をぜひ有効に活用してほしいと思います。インフルやコロナに負けないように、普段からしっかりと予防や対策を怠らず、後悔の残らない生活を行いながら次へのステップ(学年)へ繋げていきましょう。