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校長室

2024.08.27

令和6年度2学期始業式 学校長講話「世界的見地:Global Standpoint」

おはようございます。令和6年度2学期を始業します。長い夏休みが終わり、今日から約1カ月ぶりに授業や行事などの日常が戻ってきます。みなさん、この休み中の生活はいかがでしたか?部活や講習、学習合宿など頑張った人も多いと思います。お疲れさまでした!

今学期は、高校3学年のみなさんは、いよいよ受験が近づいてきます。来月には共通テストの願書提出や推薦入試も始まります。でも焦らずに、この夏に行った「苦手科目の克服」や「受験校対策の学習」を信じ、「平常心」で頑張っていきましょう。

さて7月の1学期終業式は梶森教頭先生にお願いしたので、みなさんとは足かけ3カ月ぶりですね。7月に私は、近大附属の大阪校の生徒や先生方とオーストラリアの研修旅行に帯同していました。次年度から夏のオーストラリア研修を本校もスタートしたいと考え、大阪校の姉妹校であるセント・アンドリュース校の校長先生方へ相談をしに行ったのです。まだ詳しくは決まっていませんが、もしかすると今の高1生の中から何人か来年の夏にオーストラリアに行けるかもしれません。また詳しい内容が決まればお知らせします。

今回、私は6日間の日程でオーストラリアに行ったのですが、大阪校の生徒は2週間の滞在です。なので私は途中離団という形で帰国しました。ただ移動を含めると私の現地での滞在は4日ほどしかなく、かなりタイトなスケジュールでした。その短いスケジュールの中で感じたことを少しお話しします。

まず現地(ブリスベン)に到着すると、6~7年前に2度訪問した時の記憶が蘇り、懐かしささえ感じました。オーストラリアは南半球にあるので7月は真冬ですが、ブリスベンは中部にあり比較的暖かく過ごしやすい気候です。それだけでも日本との違いを感じますよね。7月の末に帰国した時の大阪・関西空港での猛暑は、かなり体に応えました!

今回の豪州訪問では色々収穫がありましたが、やはりオーストラリアと日本の経済状況の違いを肌で感じました。最近海外旅行をした人はみんな仰ることではありますが、現実に体験するとやはり驚きました。為替レートは1オーストラリア・ドルが106円ほどだったのですが、6年前は86円でした。それだけでも20円、2割以上のアップですが、更に物価も高騰しており、例えば普通のドーナツ1つが7~8ドル(日本円で800~900円!)したのにはびっくり!ざっくりですが、日本の3倍の値段ですね。

その物価は、我々日本人からすると驚きの高さなのですが、ブリスベンの人たちは高価なドーナツを普通に買って食べています。なぜかと言うと彼らの収入や資産がそれに見合っているからです。(もし日本でもこのまま景気が好循環となり、マイルドなインフレが続けば、我々もラーメン1杯3千円!を普通に食べられるようになるかもしれません。)

でも思い出せば、7年前にブリスベンに行ったときは、回転ずし(オーストラリアでも人気です!)一皿が当時のレートで400~500円だったのに驚きましたが、今の日本ではそれ程高価には感じませんよね。それは7年前より日本の経済が好転してデフレから脱却し、少しインフレに転換しているからでしょう。

そこでみなさんに考えてもらいたいのは、世界的視野、グローバルな見地に立ったものの考え方Global Standpointなのです。身近な地域や自分の国で暮らすだけでは実感できない世界基準も多くあります。だからこそみなさんは英語だけでなく色々な教科を通して世界基準や文化の違いを学んでいるのです。チャンスがあれば様々な体験を通してこのGlobal Standpointを身に付けていきましょう。

また逆に、自分のこと、延いては地域や日本のことが分かってなければ、いくらグローバルに目を向けてもそれを比較のしようがありません。ですからみなさんは同時に、自分のことや身の回り地域について、日本の経済などもしっかりと知る必要があるのです。

そんな中、先日行われた西高屋駅前のイベント、e-sports大会とコラボした「夏の学園祭」には、本校の生徒のみなさんも沢山来てくれました。参加したボランティアのみなさんは、地元を知りまた地域の活性化や問題点にも目を向けることが出来た、素晴らしい体験になりました。企画から運営まで様々な方々と一緒に活動して大変だったと思いますが、本当によく頑張りましたね!

さて、そんな世界的見地と自分を知る体験が同時に出来るプログラムがあります。本校が12月に実施を予定している「グローバル・スタディーズ・プログラム」です。今日は昨年参加してくれた生徒が来てくれていますので、少しお話を聞いてみようと思います。高校1年1組の爲久心響さんです。よろしくお願いします。

① 昨年このプログラムへ参加しようと思ったのきっかけは?
英語力をあげたいと思って参加したのと、昨年のこのグローバルスタディーズのQ&Aを聞いて、自分でも出来そうかなと思って挑戦してみたいと思ったからです。

② どのようなプログラムでしたか?
さまざまなテーマについてグループで議論し、プレゼン資料を作って、全体に共有して発表する、というようなことをしました。

③ プログラムを通じて、自分はどのように変化したと感じていますか?
一番は、英語力が参加前と後とではとても上がったということと、英語で話す時、より積極性を持って話すことができるようになったかな、と感じています。

④ どんな人に参加してもらいたいですか?
英語力をあげたい人は是非参加してみて欲しいと思います。また、英語が苦手な人でも、プログラムでは絶対に話さないといけない時、例えば自己紹介とか課題に対する自分の意見を言う機会が何度もあるので、そういった時に最初は拙い表現でも、絶対に留学生の方が意思を汲み取ってくれるので、臆せず英語を話してみてください。

⑤ 参加を迷っている人へのメッセージを!
自分もそうでしたが、はじめはネイティブの方のとても速い説明や、班の留学生の方の話などに追いつくのに必死で、楽しいなどと感じることができず、この5日間やっていけるかなと不安でしたが、最終的にはとてもやりがいのある楽しいプログラムだったので、迷っているなら是非参加したらいいと思います!!

為久さんは今、高1なので、中3の時にこのプログラムに参加して頑張ったんですね。本当に素晴らしい経験が出来ましたね。

みなさんもこのチャンスを利用して、ぜひグローバル感覚身に付け、かつ自分を知る体験をしてみましょう!来月に説明会を行いますので、気軽に参加してください。

今日は、私のオーストラリア訪問の体験談から、世界的見地を持ち自分を知ることの大切さとグローバル・スタディーズ・プログラムについての案内を行いました。高3生は受験に向けて、高1は近大のオープンキャンパス・ツアー、中・高共に2年生は修学旅行も控えています。そして1か月後にはいよいよ近校祭(文化祭)が「奏(かなで)~近校の音色~」のテーマの下、実施されます。まだまだ残暑も厳しく体調管理が大変ですが、みなさん頑張って充実した2学期にしていきましょう!

投稿者 : devadmin

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