2025.05.09
令和7年度 5月全校朝礼 学校長講話“Seize the Day! ~5月病を吹っ飛ばせ!”
5月になり校庭のツツジもきれいに花を咲かせて私たちを迎えてくれています。同じツツジでも色々な花の形や色の違いがあるので、見ていて本当に気持ちのいい季節です。爽やかなこの時期に、学習や部活動などに積極的に取り組んでいきましょう。
先日は近校祭(体育祭)を「栞(しおり)~読み返したい青春を」のテーマの下に実施しました。前日までにみなさんが協力して、器具やテントの設置などの準備をしっかりとしてくれたおかげで、スムーズに行うことが出来ました。生徒のみなさんが主体となり、先生方とも協力して素晴らしい体育祭になりましたね。
そして青団のみなさん、競技の部の優勝おめでとう!赤団のみなさんも本当によく頑張ったけど残念でした。でも応援の部では、なんと!同点で、両団優勝という快挙になりました!素晴らしい!!改めて生徒会をはじめ団の役員やクラブのみなさんも、有難うございました。本当にお疲れさまでした!
さて今日は5月7日です。みなさん、昨日までのゴールデンウィークは如何でしたか?私は実家の大阪に帰省して89歳の母とお墓参りをしたり、大学時代の先輩や友人たちと会い楽しく過ごすことが出来ました。みなさんは如何でしたか?
1年生は本校に入学して約1か月が経ちました。新しい環境や生活にも慣れてきましたか。2年、3年に進級した人たちも、新しいクラスや授業に上手く取り組めていますか。新しい環境で、まだ友だちができない、勉強についていけない、何だか学校が楽しくないと思っている人はいませんか。そんな人は、もしかしたら「5月病」かもしれません。
昨年もこの時期にお話ししましたが、5月病というのは4月にそれまでとは違う環境に入り、ひと月ほど経ってその変化に疲れ、不安を感じたり、目標を失ってしまう状態のことをいいます。ですから5月病というのは、新しい環境への「変化」が引き金になっているとも考えられます。
みなさんも、もしゴールデンウィークが終って、ちょっとしんどいなぁ、なんだかやる気が起きないなぁ、と感じたら、自分の好きなことをして心をリラックスさせてみましょう。例えば私は自分の好きな音楽に耳を傾けて、気分転換を図ったりします。そうすることで明るく前向きな気持ちになれるからです。
今日はそんな私が大好きな曲の中から、先日隣の近大工学部で大学生に講演をした時に、彼らへのエールとして送った曲を紹介します。ASIAというグループの “An Extraordinary Life” という曲です。歌詞も分かりやすく素晴らしい内容なので、少しだけサビのところを聴いてもらい、みなさんにも元気になってもらいたいと思います。
この“Go, seize the day!” という歌詞は、直訳すると「さあ今日をつかめ!」ですが、「今を生きていこう!」というメッセージです。しんどいことや辛いこと、悲しいことも、人生には色々あると思います。でもいま私たちが生きているこの世界は、本当に素晴らしい世の中なので「前向きに生きていこう」とエールを送っってくれる、そんな曲です。興味が湧いた人はYouTubeなどでぜひ全曲(5分ほど)を聴いてみてください!
そして、前向きに生きるというテーマから、今日は2人のゲストに来てもらっています。高校3年6組の植木さんと3年7組の中村さんです。ふたりは昨年度「グローバル未来塾in ひろしま」や「ひろしまジュニア国際フォーラム」などに積極的に参加してくれました。今日はその活動内容について聞いてみたいと思います。よろしくお願いします!
① ではまず中村さんから、「グローバル未来塾」の紹介と参加したきっかけについて教えてください。 中村: 「グローバル未来塾inひろしま」は、広島で次世代のリーダーを育てるためのプログラムです。国内外で活躍するさまざまな分野の講師から、グローバルな視点や実践的なスキルを学ぶことができます。また、未来の社会をより良くするために自分にできることを考えながら、同世代の高校生と一緒に成長することができます。私達以外にも、去年、本校から数名参加していました。将来、国際的な舞台で活躍したいという志を持つ学生にとって、文系理系問わず、自らの可能性を広げる絶好の機会となるプログラムです。参加したきっかけは学校で配られたパンフレットを見て、私自身も将来国際的に活躍できる仕事に就きたいと思っていたのと、広島に住んでいることもあり、平和についてより深く学べることや、苦手に思っていた英語学習にも取り組めると思い、応募しました。
② 次に「ひろしまジュニア国際フォーラム」の紹介と参加のきっかけについて、植木さん、お願いします。 植木: 国内外の高校生が広島に集まって、数日間にわたり参加者同士で話し合いをするのはもちろん、たくさんの講義や体験を通して、普段は詳しく触れることのない 「平和」というトピックについて深く考えることのできるプログラムです。参加のきっかけは、まず、このフォーラムについて知ったのは学校からの案内でした。最初は「自分にできるのかな..?」と少し不安もあったけど、せっかくのチャンス だし、自分の将来にも役に立つ、良い経験になると感じ、思い切って参加することにしました。
③ 植木さん、このフォーラムに参加して、どのように成長できたと思いますか。 植木: このフォーラムに参加したことで、私は物事をより自分事として捉えられるよう になりました。また、小さいことであっても、自分自身にできることは何だろう?と考え、そこから行動に移せるようにもなったと思います。
④ 中村さん、グローバル未来塾にはどのような人に参加してほしいですか。 中村: 世界の課題や多様な価値観に触れながら国内に限らず、国際的な視野を広げたい人、英語で自分の意見を伝えたり、話し合いたい人、もちろん新しく人と出会ったり、自分とは違う考え方を持った人と出会いたいと思っている人に参加したもらいたいです!
⑤ ではそれぞれ、参加する前と後ではどんな変化がありましたか。植木さんからお願いします。 植木: 参加する前は、話し合いの中でまとめる役割を担うことはあまりなかったけど、今ではそういった場で自らリードして意見をまとめることが出来るようになりました。この経験を通して、リーダーシップを発揮する大切さや自分の意見をしっかり伝えることが、どんな場面でも大事なんだなと実感しています。また、平和関連のイベントに自主的に参加するようにもなりました。 次に中村さんはどうですか。 中村: 参加する前は英語で話すことや、自分の意見を伝えることに不安がありましたが、未来塾のなかでの英語学習を通して自信を持つことができたことや、未来塾に参加している中で未来塾以外のイベントにも主体的かつ積極的に参加するようになりました。
⑥ では最後に、特に高校1年生、2年生の後輩に向けてのメッセージ、そして今高校3年生になってみて感じることなどをお二人から、お願いします! 植木: 高3になった今、改めて感じるのは、こういう経験って、“ちょっとやってみようかな”と思ったその一歩から色々広がっていくんだなということです。だから、少しでも興味があるかも!って感じたら、ぜひチャレンジしてみてください!きっと、想像以上に得られるものがあると思います! 中村: 私は高校2年生のときにパンフレットを見て、忙しいかもしれないと応募をためらいそうになりましたが、勉強も学校外の活動も頑張って両立しようと思い参加して、今振り返ったときにいい経験になったので、ぜひためらわずに挑戦してほしいです。
この他にも、毎年グランドプリンスホテル広島で開催される「G7高校生サミット」や、「ユース・ピース・ボランティア」などの募集もあります。興味のある人はまず担任の先生に相談してみてください。 植木さん、中村さん、有難うございました!
今日は「5月病」について考え、後半はゲストのお二人からお話を聞きました。さあ今月は今年度初の中間試験もあります。自分のペースでしっかり準備を行い、計画的に学習を進めてください。また気温の変化が激しい時期でもあります。そんなストレスにも負けず「春バテ」しないよう、健康にも十分留意して頑張っていきましょう!