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校長室

2026.03.18

令和7年度3学期 終業式あいさつ 「Maintenance:持続性」

今日で令和7年度を終業します。今年度もクラブや探究活動でも、たくさんの素晴らしいの実績を上げてくれました。文化部も運動部もそれぞれ本当によく頑張りましたね。

さて今日は年度の終わりにあたり、みなさんにこの1年間でどんな事を実践し、自分がどのように成長したかを、顧みてほしいと思います。そこでまず私が今年度、式典や全校朝礼などでお話しした内容を振り返り、年度のまとめをしていきましょう。

まず1学期の始業式では、Sense of Wordsと題して「言葉の持つ意味」やその「力」について考えました。
5月の朝礼では、近校祭(体育祭)の振り返りと、Seize the Day「5月病を吹っ飛ばせ!」前向きに生きよう!というメッセージを送りました。
6月は、Internship「現場体験」の話で、インターハイ推進委員の倉本さんからボランティア活動の内容について、また教育実習の手島先生から「自分の殻を破る」ことの意義について聞きました。
1学期の終業式は、KINKO All-Starsの活躍ぶりについてお伝えし、「仲間の大切さ」について話しました。

2学期の始業式では、Time Capsule:タイムカプセルと題して、「未来」について一緒に考えました。
10月は、「栞(しおり)~読み返したい青春を~」と題して実施した近校祭(文化祭)の振り返りと、International Perspective:国際感覚というテーマで、オーストラリア研修に参加した生徒からも話を聞きました。
11月は、近畿大学の創立記念日に因み、近大の歴史と世耕弘一先生の話をしながら、歴史が教えてくれる大切なもの「History Tells Us」を伝えました。


2学期終業式は、オペラ歌手の安田旺司さんのエピソードから、Turning Point「人生の転機」について考えました。またGSPの体験談も聞くことができましたね。

年が明けて3学期の始業式では、Beautiful Mind「白菊の心」と題して、おみくじの和歌の内容と、28年前の卒業生のピュアな心についてもお話をしました。
前回、高校3年生との最後の朝礼では、ミラノ・コルティナ・オリンピックの話から、Experience「リアル体験の重要性」について考え、本校陸上競技部が助けた小学生とお母さんからのお礼の手紙を紹介しました。

そして今日は先日閉会したパラリンピックについて考えてみたいと思います。様々な障害を乗り越えて頑張っている選手のみなさんの姿を見ると、本当に感動しますし、私たちに元気と勇気を与えてくれます。

そんなパラスポーツですが、改めて私が感じたことは、選手のみなさんがどれ程自分の体のことを熟知し、その中で最大のパフォーマンスが出来るように体を維持しているかという点です。例えば今回、アルペンスキー男子回転(座位)で銅メダルを獲得した鈴木猛史選手や4位入賞を果たした森井大輝選手はそれぞれ37歳と45歳です。その他にも活躍した選手の中には、50代の方もおられます。凄いですね。

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45歳の森井選手がインタビューで、若い時はケガをしても寝れば良くなっていたのに今では「目が覚めると、もっと痛くなることが増えてきた」と話しています。そんな中で、彼は普段は車いす生活の中でトレーニングを続け、座った状態で急斜面を滑り、時速100キロを超えることもあるという危険な競技を27年間も続けているトップ・アスリートです。

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生徒のみなさんはまだ若い「寝れば治る」世代ですから、自分の身体を将来どう維持していくか、なんてあまり考えないと思います。でもみなさんはこれから、自分が将来どんな職業に就いて一生を充実した人生にするか、そのためにどんな大学の学部に入って勉強するか、と考えますよね。

ですから日ごろの学習と共に、将来に向けてどう生きていくかを考えて、自分の身体と向き合ってほしいと思うのです。例えば、保健室前にペットボトル飲料1本にどれだけの糖分が入っているか示してあります。いくらみなさんが日ごろからよく動き、勉強も頑張っているからと言って1日に何本もこれを飲めば、糖分の取りすぎで体に悪いことくらいすぐに分かります。

甘くないスポーツ飲料でも1日の摂取目安の半分位の糖分が入ってます。今は元気だから少しは大丈夫、とタカをくくっている人も、あと20、30年後に自分がご両親の年齢になった時のことを考えてください。健康で充実した生活を送ることが出来ているでしょうか?

車やPCなどの機械類は、メンテナンスをしないと普通に使っているだけでも壊れて動かなくなってしまいます。私たちの身体もメンテナンスをしていかないと、今すぐではないにしても、体も心も壊れてしまうかもしれないのです。英語のmaintenanceには「持続」という意味があります。

先ほどの鈴木選手や森井選手は、もう何度もパラリンピックに出場して成果を出しておられます。本当に凄いことです。自分の身体の障害(disability)と向き合い、自己管理をしながら競技生活を持続され、しかも大きな成果を挙げてこられたことは、並大抵の努力ではなかったでしょう。モチベーションを維持するだけでも大変だと思います。

そんな彼らからは、元気と勇気だけでなく、身体の「メンテナンス=持続性」についてもエールが貰えます。そういう私はみなさんの4倍も年を取っているので大変です。以前患った腎臓のことで毎月かかりつけ医と面談し薬を飲みながら、定期的に血液検査をしています。また15年前にスキーで痛めた右膝の痛みが再発したので、毎月理学療法士の先生の施術を受け、どのような運動やストレッチをすれば良いかのアドバイスを貰っています。

では元気なみなさんは、今何ができるでしょうか?私と違って今のみなさんは、守りに入る時期ではない。ですから何事も、勉強もスポーツも趣味も、全て全力で取り組んでほしいと思います。その上で、例えばペットボトル飲料の飲み方を意識したり、毎月の保健だよりに書かれている内容に耳を傾けながら、生活の中でちょっとしたことを改善し、それを持続出来るように意識改革をしてください。

これから春休みの期間に入ります。4月から1年生は2年生に、2年生は中高それぞれで最高学年になります。4月から入ってくる新入生にぜひ良い見本が見せられるようにしてください。そしてみなさんが普段忙しくてなかなか取り組めないような趣味や特技、大好きなことを存分に行い、心身共にメンテナンスしていく期間にしてもらいたいのです。

また中学校のみなさんは、今週行った学習発表会を一つのキッカケにしてください。中2のみなさんは自分のグループ発表が、中1のみなさんは個人の発表が、どれだけ聞いている人の心に響いたかを考えて、この春休みを過ごしてほしいと思います。高1、高2のみなさんも、将来の夢を考えたり、それを家族や友人と話し合ったり、実際に大学や職場を見学しに行ってみるのもいいと思います。そしてそこで得たことを、4月からも持続させていきましょう!

今日は、1年の振り返りとパラリンピックに因んで「Maintenance:持続性」についてお話ししました。春休みの間、ケガや病気にも注意しながら充実した生活を送ってください。また4月の始業式に、成長したみなさんとお会いするのを楽しみにしています。

投稿者 : devadmin

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