2026.05.07
令和8年度 5月全校朝礼 学校長講話 “小説のススメ~Let’s Read Novels!~”
5月になりました。今年も校庭のツツジが華やかに花を咲かせ始めています。同じツツジでも色々な花の形や色の違いがあるので、見ていて本当に気持ちがいいですね。
先日の近校祭(体育祭)ですが、天候不良で十分に実施できず残念でした。でもみなさんの協力で少しでも行えたので、良かったと思います。ラストの応援合戦は最高に盛り上がりましたね!青団、赤団の看板も素晴らしい出来栄えでした。改めて準備から予行、当日もグラウンドの水抜きなどの整備をしてくれたみなさん、生徒会をはじめ応援団やクラブ生のみんなも、本当にお疲れさまでした!
さて1年生は本校に入学して1か月が経ちました。新しい環境や生活に慣れましたか?2、3年に進級した人も、新しいクラスで上手く取り組めていますか。友だちが出来ない、楽しくない、と思っている人はいませんか。それは「5月病」かもしれません。5月病というのは4月になって新しい環境に入り、その変化に疲れ、不安を感じたり、目標を失ってしまう状態のことです。そんな時は、自分の好きなことをして心をリラックスさせましょう。
例えば私は若い時は、朝のジョギングやスポーツジムでのスイミングでリフレッシュしていました。最近ではサブスクではなく映画館に足を運んでじっくりと映画を観たり、自分の好きなオーディオで音楽を聴きながら読書をして、気分転換を図っています。そうすることで、明るく前向きな気持ちになれるからです。
そこで今日はみなさんに「読書のススメ」をしたいと思います。特に「小説」を読みましょう!理由は2つあります。まずは心をリラックスさせるためには、落ち着いた環境でじっくりと本を読むことが良いからです。特に小説は、筆者や主人公の心情を深く読み解くことが多いので、おのずと相手の気持ちを思いやる優しい気持ちになれるのです。
もう1つの理由は、英語の学力向上につながるからです。『え?日本語で小説を読むと英語の力が付くの?』と思った人もいるでしょう。はい、私はそう確信しています。みなさんは中学生は学力推移調査、高校生は進研模試を受けて、自分の学力の進捗状況を図っているいますね。その実施結果を細かく分析してみると、近年特にみなさんが苦手として平均点が下がってきているのが、長文、特に小説の読解分野なのです。
共通テストや入試問題で多く出題される論説問題では、ある程度得点できているのに、なぜ小説の得点率が下がっているのでしょうか?それはみなさんが普段からあまり小説をじっくりと読んでいないからだ、と私は分析しています。行間を読んだり、複数いる登場人物の気持ちを推し量りながら読み進めるというのは、まずは日本語で読み取れなければ、内容的には易しいはずの英語でも、なかなか出来るものではありません。
ですから今日はみなさんに、英語の実力をアップするためにも読んでもらいたい、アメリカの人気小説家Ray Bradbury(1920-2012)を紹介したいと思います。私がみなさんと同じ中学、高校生のころ大好きだった作家です。ジャンルは今で言うと「ファンタジー」かな。私はSFやミステリーが好きなので、アーサー・C・クラークやスティーブン・キングなどと一緒に主に短編集を文庫本でよく読んでいました。
大学生になると原書で読んだりもしました。でも英語だとその作品を深く味わうことは出来るのですが、とても時間がかかります。みなさんは翻訳本でたくさん読む方がいいでしょう。ではなぜブラッドベリなのか?それは彼の作品には「不思議な優しさ」と「柔らかい前向きさ」が同居しているからです。詩的な表現や比喩も多いので、慣れるまで少し苦労するかもしれませんが、頑張って最後まで読んでほしいと思います。
そんな彼の作品には「華氏451度」など名作も多いのですが、私のイチ押しは何と言っても「火星年代記:The Martian Chronicles」です。1950年に出版されたこの作品の特徴は、短編集であり長編小説であるという点。26話(改訂版で若干変更あり)の短編が最後に1つの大きな物語として集約される、今風に言うと大河ドラマっぽい作品で、現代の多くの作家やアニメーターに影響を与えたSF小説の金字塔です。でもSTAR WARSのような手に汗握る冒険活劇ではありません。
現在、宇宙船オリオン号が月の裏側への有人飛行に成功した「アルテミス計画」が進んでいます。今から75年も前に「火星」をテーマに書かれたこの小説は、これから先の我々の未来の姿を予測し、また火星への想いにも満ち溢れた濃い内容です。今風のあっと驚くどんでん返しや衝撃の結末は一切ありません。ただただ心に優しい風が吹き込むだけです(10代で初めて読んだ時には泣いてしまいました)。
ブラッドベリの作風は一貫してそんな作品ばかりです(中にはシニカルでダークなものもありますが…)。なので4月に頑張りすぎてちょっとくたびれたり、人間関係に疲れた心にもピッタリだと思います。また短編なので、忙しくて時間がない人にもおススメです。
実は今日の読書のススメのキッカケは、国語科の郷田先生から「中学1年生に向けておススメの図書を推薦してください」と頼まれて、自宅の本棚から色々と探しているときにブラッドベリを思い出したからなのです。でも全校生徒のみなさんにも知ってほしいと考えて今、こうして紹介しています。郷田先生、有難うございました!中1のみなさんには別の作家の作品も紹介するので楽しみにしてくださいね!
さて後半は、ゲストに来てもらっています。
3月28日に西高屋駅前で行われた「桜まつり」で大活躍してくれた高校生5人にお話を聞いていきます。
① 運営スタッフとしてキラキラの活躍をしてくれた
3-1 西廣 祐加さんと、3-1満尾 新夏さん
② 文化祭でもおなじみTek Tekさんとのコラボ商品『さつまいもスムージー』店長
3-6羽良 明莉さん
③ あおぞらぱん屋とのコラボ商品開発で頑張ってくれた人の代表として
3-4金子 紗奈さんと、3-6本畠 奈佑さん です。
まず運営スタッフとして活躍した西廣さんと満尾さんへ
Q:昨年から始まった「桜まつり」にはどんな催しがあって、本校からはどのようなところに携わっていましたか?
満尾:中高校生は、学生の企画するワークショップに携わっていました。今回の桜まつりでは、アロマバスソルト作り体験、アイシングクッキー作り体験、そして私が担当した折り紙アートのワークショップの3つのブースが学生による企画でした。折り紙アートのワークショップでは、体験者に折り紙のちぎり絵を作ってもらい、その絵をつなぎ合わせて一つの大きな作品をつくりました。その完成した作品が西高屋駅内に飾られる予定です。
Q:運営スタッフとして、大人の方とも一緒に活動してみて、どんなことを学びましたか。
西広:学生だけでは実現が難しいものも、大人が手を貸してくれることで理想が形になるという安心感がありました。また、運営側に回らないと考える機会もなかった事柄を自分ごとのように考える時間があったのがとてもよかったです。
次に『さつまいもスムージー』店長の羽良さん
Q:さつまいもスイーツで人気のお店TekTekさん(文化祭で販売している「おさつスティック」でもおなじみです)とのコラボ商品として、このスムージー作ったとのことですが、商品の開発ではどんな所にこだわりましたか?
羽良:去年の秋、TekTekさんで、さつまいも収穫体験した時に、それを使って何かできないかと思い、商品開発を始めました。そこから試作を重ね、出来るだけさつまいもの自然な味がみなさんに伝わるように、材料は、さつまいもと牛乳のみにしました。
Q:当日のお客さんの反応はどうでしたか?
羽良:開店してすぐはあまりお客さんが来なかったので、売り切ることができるのか心配でしたが、だんだんお客さんの数が増えてきて列ができた時間帯もありました。また中には、とても美味しかった!と言ってリピートで来てくれた方もいらっしゃったので想像以上の良い結果となりました。
そして「あおぞらぱん屋」さんとのコラボ商品を作った金子さんと本畠さん
Q:あおぞらぱんやさんの企画に応募したきっかけを教えてください。
金子:友人に誘われて。私はマーケティングに興味があり挑戦してみました。実際に『お店でどんな言葉が書いてあったら、自分たちはつい買ってしまうか』など、お客さんの視点に立って考えることの奥深さを知ることができ、すごく面白かったです。
Q:試作品も職人さんと一緒に作ったと思いますが、どのあたりに苦労しましたか。
本畠:メンバーそれぞれが提案したパンを試作し、そこから春らしさと食べやすさ、大量生産のしやすさなど色々な観点から考え、2種類のパン(春風ベーグルとえだべーチーズ)を決めることが難しかったです。多くのお客さんに手にとってもらえるようなパンを作るために、どのような形、トッピングをするのかなど細かい部分まで、試作に行ったメンバーでアドバイスを貰いながら、話し合いをし、決定しました。
Q:自分の案が実際の商品として出来上がったときの気持ちはどうでしたか。
金子:正直、自分の理想をすべて形にするのは難しかったのですが、あおぞらぱん屋さんが私のアイデアに真剣に向き合ってくださり、春らしい見た目と味の、理想に近いパンを完成させてくださいました。 初めて商品を手にした時は、ずっしりと重くて『これが本当にお店で売ってもらえるんだ!』という大きなワクワク感でいっぱいになりました。母にも『美味しい』と言ってもらえて、本当に満足しています。
Q:おまつり当日の売れ行きはどうでしたか。
本畠:開始直後は人通りも少なく不安でしたが、イベントが始まるとパンを手に取ってくれるお客さんが増えました。コラボパンはお昼すぎに売切れ、他のパンも完売することが出来て嬉しかったです。部活の前後に寄ってくれた近校の生徒や地域の方にも購入していただき、その魅力を多くの人に伝えられたと思います。
(私も期間限定の春風ベーグルはいただきましたが、中の苺のクリームがマジで美味しかった。えだべーチーズも人気ですよね!こちらは購買でも販売しています。)
Q:最後に生徒の皆さんへのメッセージをお願いします!
本畠(ほんばた):パン屋さんに並んでいる商品がどのように完成し、販売に向けてどのような工夫がされているのか、実際に体験することができ、パンやお菓子作りが好きな人はもちろん、マーケティングに興味のある人にも学びの多い活動です。ぜひ参加してください。
金子:私は自分のアイデアが形になっていく面白さや、周りの人と意見を出し合うことで案が深まっていく楽しさを学ぶことができました。友だちを誘ったり誘われたりしたら積極的に参加することで新しい経験ができると思います。ぜひ参加してください。
羽良:G11に参加することで地域の方と話ができて視野が広がったり、学校では体験できないことができたりするので、ぜひ参加してください。
西広:運営していくにあたっての自分の経験、知識不足を頼もしい大人達に支えてもらいながら学んでいくことができる場所です。ぜひ地域の方と交流しながら自分の見聞を広めるきっかけにしてください。
満尾:G11の活動では、普段関わることのない様々な年齢層の方と関わることができるほか、貴重な体験が多く、自分の成長につながります。少しでも興味のある方は、ぜひ参加してください。
みなさん、有難うございました!これからも頑張ってくださいね。
今日は、5月病対策と同時に英語力をアップできる「小説のススメ」と、後半は高屋桜まつりについてお話を聞きました。さあ来週には今年度初の中間試験もあります。自分のペースでしっかり準備を行い、計画的に学習を進めてください。また気温の変化が激しい時期でもあります。そんなストレスにも負けず「春バテ」しないよう、健康にも十分留意して頑張っていきましょう!