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2026.01.06

令和7年度3学期始業式 学校長講話 “白菊の心 ~ Beautiful Mind”

令和8年(2026年)を迎えるにあたり、ご挨拶を申し上げます。明けまして、おめでとうございます。2週間あまりの冬休みも終わり、今日から3学期が始まります。高校3年生のみなさんは、大学受験に向けてラストスパートの時期ですね。体調管理をしっかりと行って万全の態勢で臨んでください。また進路が決まっている人たちも、同級生の仲間を応援しながら、自分も大学に入学してから困らないように検定試験に取り組むなど4月からの学習へ繋がる準備をしていきましょう。

さて今日は新年に因んで「おみくじ」の話をします。おみくじについては以前、取り上げたこともありますが、普段私はあまり運勢とか星座などの占いやくじ引きには興味はなくて、それは悪い結果に振り回されたくないという気持ちがあるからなのかな、と思っています。でも初詣に行くと、なぜかおみくじを引いてしまうのです。

今年も旧年中の無事を感謝して、実家の近くのお寺にお墓参りと初詣に参拝しました。そのときコートのポケットに手を入れると、一枚の紙きれが出てきたのです。それはちょうど1年前に引いたおみくじでした。その時は「あ~吉か!」と思ってちゃんと読まずにポケットに入れてしまっていたものです。

今回、そのおみくじをじっくりと読んで、この1年間を振り返ってみようと考えました。いわゆるレビュー(復習)ですね。まず驚いたのは、そのおみくじが「第一番」だったこと。(なのに大吉ではなく吉でしたけど。)次に願事や交際、事業、病気など自分に関係のあるところを読んでみましたが、まぁ当っていたりそうでもなかったり(^^;)。それよりも私が深く感心したのは、運勢のところに書かれていた和歌の内容でした。

「暮れそめて くれぬ光は 久方の 月の影そふ 白菊の花」

うーん、説明がなければちょっと難しい内容ですね。みなさん分かりますか?私が古典を習ったのはもう何十年も前なので、「久方の」が「月」の枕詞だというのも調べてやっと思い出したレベルです。中学生のみなさんにとっても少し難しいですよね?そこで書かれてあった説明を、さらに私の解釈で訳してみると

「太陽に照らされ輝く白菊の花は、月の光の下でも本当に美しい。それはその花に備わっている本質的な美しさがあるからである。自分の信じていることを曲げずに、周りの環境に応じる優しい性格は、誰からも信頼されるものだ」

振り返ってみて、私はこの一年、白菊のような本質的な美しさ、優しさつまり思いやりを持つことが出来たか?なかなか深い問いかけだなぁと思いました。自分勝手に振舞って相手のことを顧みないことはなかったかと反省もしました。

その時ふと校長室の壁に掛かっている創設者の世耕弘一先生の肖像画と、その下の校訓が目に留まりました。みなさんの教室の前にあるのと同じ校訓です。そして「ああ、同じことを仰っているのだな!」と改めて実感しました。そう、白菊が持つ本性の美とは、人に愛され、信頼され、尊敬されることなのだと。

というわけで、去年のおみくじの内容がこんなに深い内容だと分かったことが嬉しくて、また今年引いたおみくじのレビューもしてみようと思いました。みなさんがこの冬休みの間に体験した「嬉しかったこと」は何ですか?
因みに今年引いたおみくじは「中吉」でした。

私にはもうひとつ、とても嬉しかったことがあります。昨年12月24日に本校のOBで私が担任として送り出した卒業生が訪ねてくれました。3期生、もう四半世紀も前に卒業したOBなのでみなさんの大先輩、というかお父さんやお母さんと同世代ですね。

本当に久しぶりに会えて色々話が出来たので、すごく懐かしくもあり嬉しかったのですが、それとは別に二つの理由で更に嬉しかったのでお話しします。まず、彼は今、小学校の先生として頑張っているということ。学校の種類は違いますが、同じ教員という仕事を選んでくれたのは教師冥利に尽きます。

そして、これが一番嬉しかったことですが、彼といろいろ話をしてみると、私が高校時代に教えていた時の彼と少しも変わっていなかったのです。私は彼を高2、高3と担任を受け持ちました。当時の彼はちょっと頑ななところもありましたが、本当に純粋な青年で、裏表のない優しい心の持ち主だったと記憶しています。20年以上たった今も当時と変わらないそのpureな心と人の好い気さくな「おじさん先生」になっている様子を見て、本当に嬉しくなりました。

彼と話をした後、クリスマスイブに私は、昨今何かと時間や利益ばかりを追求し、タイパ、コスパなどと言われる中、教員としての本質は何かという原点を、改めて考えるきっかけになりました。また自分の教え子から、そんな貴重な時間をフィードバックしてもらったことにも感謝しています。彼には引き続き、その白菊のようなマインドを大切にしながら小学校の児童のみなさんと一緒に更に成長してほしいと思います。本校の生徒のみなさんも校訓にあるような人になるには、どんなことに気を付ければ良いか、年始にあたってぜひ考えてみましょう。

さあ、冬休みの間、休む間もなく勉強に励んできた高3生のみなさんは、直前の今が精神的に一番しんどくて辛い時期でしょう。でもそういう時にこそリラックスして優しい気持ちになり、自分を労りながらもこれまでの努力を信じて頑張ってください。ぜひいつもの「平常心」で試験に臨んでくださいね。在校生や先生方も、みんなで応援していますよ!

3学期は中学から高校2年生のみなさんにとっても、年度のまとめ、集大成の学期です。また今週末からみなさんの後輩を本校に迎えるための入学試験が、中学、高校と始まります。この入試の際の自宅学習日を、ぜひ有効に活用してください。インフルなどの病気にも負けないよう予防や対策を怠らず、後悔の残らないように、次への学年へ繋げていきましょう。

Aim for a Higher Level!!                

投稿者 : devadmin

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